2010/04/06

春季公演初日

好天に恵まれ、無事に初日を終えることができました。

最初は定番の「花盗人」。狂言のメンバーは省略して「ハナヌ」と呼んでいます。見所はなんといっても盗人と供のやりとりでしょう。供から次々と物をかすめとる盗人の機転。盗まれては慌てふためく供の仕草。お客様方もその演技に声をあげて笑っておられました。

次は「とろろ」。ここでも盗人と供が大活躍です。今度は立場が逆転し、ヒーローは供。酒を買いに行って帰ってくると盗人が!最初はガタガタ震えていましたが、途中から俄然張り切って...
「とろろ」をうまく使って盗人を倒します。そして旦那と茶屋女の救出に成功。けなげな供の姿は感動モノです。

最後が「船弁慶」。能でもおなじみのストーリーですが、別れを承諾したくない義経と静の心持ち。そこに毅然とした態度で臨む弁慶。ようやく静と別れて船出をすると、平の知盛の亡霊が襲ってきます。知盛役の見事な長刀さばき、仏への祈りで立ち向かう弁慶、刀を抜いてわたりあう義経。次第次第に弱っていく知盛。最後はめでたく知盛退散。

次回は4月10日の土曜日1時半からです。
演目は「花盗人」「大黒狩」「土蜘蛛」。初日の「花盗人」を見逃した方にはチャンスです。

さて、写真は「花盗人」。供の刀と盗人の鞘に注目。いつの間にか鞘と刀が入れ替わります。
面をつけてこれをやるのはなかなか難しいのですが、次回もこの二人の名演にご期待ください。

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